ウアウトラデヒメネス 個人的体験談
Posted at 07/04/21 PermaLink»
2005年12月28日
俺はウアウトラデヒメナスを目指した。
38度の高熱の中
深夜、乗り合いバンに乗った。
暗闇の中、山と夜空は一緒で
山の斜面を這うように走るバン
窓から外を覗くと星はグルグル回っていた。
「あー星が空がグルグル回ってる…」
いやっ回っているのは俺の乗ってるバンだ。
「あー俺がグルグル回ってる…」
38度の高熱と関節の痛み、倦怠感。
何が止まってて何が動いてる?
そんなことはどうでもよく、乾いた喉が咳き込んだ。
眠りの中、フト思う。
「どこに行くんだっけ?」
いやっ眠ろう、もう少し眠ろう。
オリオン座が北に東に西に南に
グルグル回ってる。
世界を認知するには少し熱が高すぎる。
記憶の遠い5時間の移動、深夜2時
ウアウトラ デ ヒメネスに到着した。
街の中心部から少し離れた場所で下ろされる。
オレンジ色の外灯が光る。
さーどこへ行こう?ホテルか、ホテルに行かなきゃ。
アキラの小説「神の肉テオナナカトル」に出て来たホテルを思い出した。
5月1日ホテル、村上春樹の小説にでも出て来そうな名前だ。
MAYO DE UNO HOTEL
声を掛けて来たタクシーに乗り込む
「MAYO DE UNO HOTELまで…」
2分で着いた。
20ペソ払う。
11号室のドアを開ける、ベッドに倒れこむ。
シャワーを浴びよう、靴下を洗濯しよう。
熱がある、寝ればいいのに動き出す。
熱いシャワーを浴びる。
移動で凝っていた筋肉が緩和されていく。
熱いシャワー浴びながら靴下をゴシゴシ擦った。
コーヒーを入れよう、音楽を掛けよう、日記を書こう。
体と遊離された意識が
俺を動かす。
パーカーを着込みベッドに潜り込み日記を開き、コーヒーを飲む。
ジョンレノンはこの街、ウアウトラ デ ヒメネスで
マリアサビーナと云うシャーマンから神の肉テオナナカトルの儀式を受け、
何かを知り、「LET IT BE」の歌を作ったと言う。
この街でかー?俺は、「LET IT BE」を聴こうとCDをかけた。
あるがままに、なすがままに。
そう語りかけるジョンレノンの歌声の中
パーカーを頭にかぶり眠りに着いた。
俺はこの街に何しに来たんだろう?
素朴な疑問の中、呟く…
あるがままに、なすがままに。