良い風だ。

Posted at 07/04/21


朝はカフェの2階から、アメリカーノを飲む。
大きなカテドラルが見えるいつもの席。
マスンテで一緒に遊んだユキさんと他愛もない話をしながら。
「いやー今日も良い天気だね」
「空が青いね」
「朝のコーヒーはおいしいね」
他愛もない話だ。
そんなことをしてる内にもう正午過ぎ。
時間は少し早く流れてく。
水道橋の残る石畳の道を歩く。
紫色のブーゲンビリアが出窓を飾っている。
観光客もいない穴場の散歩道。
一番綺麗な場所に一番落ち着きそうなカフェがある。
カフェの兄さんが道に水を撒いている。
話しかける。
「カフェやってますか?」
彼は答える。
「まだなんだよ、6時からなんだ」
俺は聞く。
「この近くにボニートなカフェ知ってますか?」
彼は言う。
「やっぱりウチのカフェかな…」
確かに…。
そして石畳を歩く、丸みを帯びた石が歩いてて気持ちい。
頃合を見て、オアハカ名物チョコラテの美味しそうなカフェに入る。
俺はチョコデアグア。
チョコラテなんてガキの飲むもんだぜ。
ビターなチョコとお湯で混ぜ混ぜ。
コーヒーに勝るとも劣らない。
オアハカではチョコラテには小さいパンが付いてくる。
パンを浸して食べる。
うまい…。
日が落ちてくればまた街の風景も変わる。
コロニアルの町並みを過ぎれば活気に満ちたメルカド周辺の屋台街。
豚から出汁をとった野菜と豆たっぷりのスープ、ポソレ。
唐辛子と酢で作ったサルサを沢山ぶっかけた豚足。
現場のおっさんと一緒にむしゃぶりつく
うまい…。
宿に戻る。
変人大集合。
アメリカナホコ族の若いシャーマン、ドミニカ人アーチスト、
指で絵を描くペインター。
続々と面白い奴がやってくる
っと同時に
ゲストハウスの壁にノースモークマリワナのポスターが日に日に増える。
笑いのネタにしかならないポスターがドミの床で風に吹かれる。
自由の風が吹く。
良い風だ。
ユキさんが50代パッカーから焼いてもらったCD、
その名も高橋セレクションを部屋に流す。
ナカジマミユキ…時代。
「今日はぁーまた、倒れた旅人達も生まれ変わってめぐり合うよー。」
旅人の唄だったのかー。
倒れたこともあった、起き上がったこともあった。
また、倒れるだろう。
また、起き上がるだろう。
「めぐるめぐる時代はめぐる、喜び悲しみ繰り返し…今日はぁーまた…」
ひとつ時代が過ぎて
ひとつ時代が訪れる
旅の終盤。
何も変わらなかったことに感謝を覚える。
相変わらず人見知りする。
相変わらずコーヒーが好き。
相変わらずお金にいい加減。
相も変わらず…
遇いも変わらず
何も変わらず

ヘンテコな人々に囲まれて
さーご飯を食べに行こう。

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