DONT TRY!
Posted at 07/04/21 PermaLink»
昨日チケットをキャンセルして27日まだ行ったことない万の国に行くことにした。
帰りは寄り道して帰ろう。
すさまじい疲労だ。
昨晩ひょんなことから
ドミで会話が始まった。
イリュージョンを片手に旅に出た
イリュージョンを片手に持つ俺をあざ笑うかのよう
彼女はイリュージョンだった。
少し畏れを感じた。
それ以上でもそれ未満でもない
そのままの言葉だけを話す彼女。
俺の言葉なんてタバコの煙みたいなもの
フィルター通して煙を吸って吐き出た言葉は
換気のない部屋では空気を濁す。
「赤子の気持ち、全てを委ねる?そうすると自然と出会うじゃない…」
「自分以上のものに見せようとしても疲れるだけじゃない…」
「インドのコルカタのカーリーガートで毎日にヤギの首を切るところ見てたの、首を切ったとき地が吹き出て、ヤギはまだ動いていて、その瞬間の生って凄い力で、それが入ってくるの」
「あはは、おかしい…(笑)」
ありのままの人間を目の前にすると
参る。
手を上げるしかない。
初めての降参。
噛み合わない俺のリンガが真夜中のドミからヒッソリと
メキシコシティーの夜に逃げ出す。
男娼地区の屋台でオカマとタコスを食べる。
あぶれた男たちとタバコを吸う。
女も買えなければオカマも買えない男たちと
道沿いで客を待つ男娼を眺める。
車が男娼の前に止まる
サイドガラスが開き男娼が身を乗り出し男と交渉する。
素早く乗り込み
街に消えていく。
高級のシボレーバンや安いベンツ、トラックや商用車、ビートルにニッサン…。
さまざまな車とさまざまな男と男娼が
街に消える。
カツ上げに来るストリートのガキをあしらう。
女だろうが男だろうがよく知らん
ただ夜の街の気色に身を埋没させたくなる。
消灯前のドミで
「明日、ティオティワカン行くんだけど、良かったら一緒にどうですか?」
誘われる。
「あー起きれたら…。行こうかな…。」
曖昧な返事を返す。
自炊をする奴等を尻目に
コーヒーを入れる。
「眠れなくならないの?」
「いや…コーヒー好きだから」
曖昧な返事をする。
明日はルチャに行く、明日はピラミッドに行く、明日はどこへ行く。
目をキラキラさせた連中がキラキラした会話をしている。
遠目から
聞きながらフリーダの絵をまた見たいと思った。
万の国行きのチケットを買った後、そのまま道沿いを歩いた。
なんでか現代美術館にたどり着いた。
昨日、みんなが偽学生書を作っていた。
いろいろ安くなって重宝らしい
ひねくれもんが呟く。
オレ学生じゃねーし…
正規の値段で35ペソ位で入館した。
政治活動も行なっていたイケイロス?だろうか名前を忘れた。
革命家トロイツキーを襲った活動家だ。
そいつの絵に興奮した。
煽りまくってんなーっ。
ロシアアバンギャルドの扇動的なポスター以来の興奮だった。
その昔、看板屋でグラフィックを少し弄っていた。
サインディスプレイ、勉強がてら政治的なポスターなどをトレースしていた。
ニューヨークMIFだろうか?
ニューヨークファッション工科大学に進むという友達と飲んだ。
オレは云った。
「山本五十六艦長のポスターT-シャツってニューヨークで売れるんじゃない…?」
彼は首を傾げた。
その数月後ニューヨークに飛行機が突っ込んだ。
それ見ろ!
思ったもんだ。
オレはフリーダの絵を前にした。
自分の痛みを、そんな目でフリーダは見てるんだ…。
ふーん。
参考文献室に入った。
何が見たいかっと聞かれた。
「フリーダ…」
気の利いた図書館員のオバちゃんが美術書をいっぱい持ってきた。
一つの絵に釘付けになった。
フリーダの体に短い釘が沢山刺さっている。
そしてフリーダは涙を流しながら、自分をガン見している。
その絵を見てたら、チョビット涙が零れた。
よくわかんねーよ。
美術館を出た。
よくわかんねー、いや知ってる。
一日タバコを30本くらい吸っている。
オアハカでチョット有名らしい絵描きと深夜飯を食いに行った。
奴は云った。
「食事中なぜタバコ吸うんだ?おまえはどういう頭してるんだ?クレイジー?だろ」
オレは睨んだ。
「あっ…!」
隣の客が席を立ち、ほかの席へと移動した。
俺たちはシタタカ吸っていた。
俺たちは普通を装い始めた。
「これっナオキおいしいだろ!」
「あっうまいねー」
「もう一個食べるか?」
「おなかいっぱいだよ」
そして食事中、オレはまたタバコに火をつけた。
奴はもう何も云わなかった。
観光に興味がねー。
ピラミッド行きたいかと思ってたら
メキシコにいるとそんなこと全然思わなねー。
むしろ、めんどくさい。
そして真夜中勃起する。
あーめんどくせー。
穴のない世界で
穴を買ってみる。
そんな奴になりたくなかったからか?
キラキラした旅行者から隠れる。
そしてそいつらを見て思う。
こいつら勃起しねーのか?
深夜シャワーを浴びながら扱いたところで
世界はかわらねー。
フラストレーションを抱える。
旅行者の前で押し殺す。
「赤子の気持ち、全てを委ねる、」
「自分以上に見せようとしても疲れるだけじゃない」
どうやら少し不貞腐れている位が
お気に召すようだ。
長年慣れ親しんだ習性。
腹のそこから変えようなんて思えねー。
噛み合わないチンコっすかラントウさん。
良いこと云うなー。
ディコンストラクション、脱建築。
なんか云ってたなー昨日。
バタイユの「呪われた文明?文化?」
誰か教えてくれ。
まーまーそれが人間様よ。
今日は酷くお疲れだぜ。
ファック!
16の時、深夜
睡眠薬飲んで
新車置き場に忍び込んで
ランドクルザーの皮のシートで眠った。
車が燃えて
捕まった。
そこの会社の管理人がオレに怒鳴った。
「テメー見たいな奴を外道っていうんだよっ!」
「この腐れ外道がっ!」
オレは云った。
「ヤレヨ…」
そんで縛られて連行された。
あのころも勃起しては無い穴探してた。
あんま今もかわんねーな。
なんじゃこりゃ!
ホント毎日にコロコロ転がって楽しいや。
出発までシティーで不貞寝もオレらしいや。
DONT TRY!
ブコウスキーの墓標だぜ
忘れちゃいけねー。