ウミガメと遊ぶ
Posted at 07/04/21 PermaLink»
続マンスンテの休日を楽しむ。
こないだと同じ宿に行った。
俺のアドレス帳、使えない日本の携帯を忘れてきた、
毎日7時に目覚ましがなって使い方の分からない宿の女将が
毎日迷惑していたそうだ。
ごめんよ女将とっといてくれてありがとう。
深夜の到着こないだと同じドミのベッドへ行く。
またしても隣がやり始めた。
今回は激しかった。
フルムーンパーティーのなごりであろうか?
俺はコーヒーを沸かし浜辺に行くことにした。
満月から一日過ぎた月、真っ黄色で夜空は青く、
黒いコーヒーに月が浮かんでは揺れる。
バラナシでゴパールから貰ったボロボロの黒いルンギをひいて
コーヒーを飲みつつ一服。
移動の疲れと少々のストレスが夜空に溶けて行く。
すべてがあって、今があるんだと分かったら、
過去のことがすべて終わったことで
今大切なのはこの瞬間の現実だなーなんて思い始めた。
俺も今、この浜辺で風景の一部になっている。
色んな人の色んな過程があって今この景色があるのかーなんて思った。
月夜の浜辺、散歩する人も入れば、しっとりしてるカップル、
いつの間にか俺の隣で海を見ている犬、
焚き火を囲んでパーティーしているグループ。
山と海と雲と月と波と
目を瞑ればさまざまな音、鈴虫の声、月に吠える犬、人の話す声、笑い声。
海の男が歩いてきた。
俺の隣に座る。
「明日、ウミガメを取りにいかないか?」
「何時?」
「じゃー8時にあそこのバーで」
「いくら?」
「150ペソ」
「高いね、何時間?」
「3時間」
「いいよ、じゃー明日。」
「タバコ一本くれよ」
「ほらっ、じゃー明日。」
明日俺はウミガメと泳いで竜宮城へ行くことにした
オランダ人がやってきた。
どうやらそうとう英語もスペイン語も話せないようだ。
年は47歳、子供を置いて、恋人とバカンスらしい。
「彼女は酒のまないんだ」
そんなに悲しげに言われると俺も飲む。
メキシコでのスペイン語が出来ない苦労話しをする、分かる分かる、
俺もドミとかでたまに英語圏とスペイン語圏がはっきり分かれてると、
かかわりたくねーなーとか思ったりするしね。
オランダ巻きとコールが呼んだジョイントをオランダのオヤジと一緒に嗜む。
オヤジはオームの文字を砂に書き出す。
二人で「オーム」
シャンティーだぜ。
そしてオヤジは
「バンザーイ!」と叫びだし海にオシッコしに行った。
「バンザーイ!」っと俺も叫んで見てから隣で連れション。
ここから第2次世界大戦の話しに突入!
しかし時代はアルカイダだなっと落ちた。
したたか酔っ払って宿に戻る。
ハンモックとシオンと右手にモクモク。
初めてちゃんとシオンを聴いた。
それは旅人の歌で男の歌で海の歌でビックリした。
ちっとも痛くなんかなく、ありのままなだけじゃんって思った。
「ペーパーくれよ」っとイタリア人がやってきた。
二人でシオンをハンモックで聴く
話しかけると「今聞いてるから待ってくれ」っと
シオンの分かる男に会えた喜びは
いらぬ気遣いを知らせてくれる。
水の中にいるみたいだった。
電池が切れたところで話しかけてきた。
「ナオキはなんでみんなと仲良くしないんだ?」
「あんまり言葉分からないし、あのフィーリングが苦手なんだよ」
「コミニケーションは嫌いか?」
「好きだよ、けど何かいやだ」
「日本人はあまりはなさないけどどうして?」
「人は分からないけど、俺は恥ずかしいからかな」
「シャイなんだ?」
「ときどきね」
「それに合わない人と無理するのは好きじゃないんだ」
「俺は?」
「いいやつだよ」
「日本のこと教えてくれよ」
「何を?」
「カラテ!明日の朝みんなでカラテトーナメントをしよう!」
「いいねー!」
ホントに優しい奴だった。
英語もスペイン語も片言なのにアメリカ人にはブッシュ批判を繰り広げ、
その他にはいつもチョッカイを出してる。
けどそこにはいつも暖かい笑いが生まれた。
奴のメスカルに付き合う。
ペットボトルで回しのみ回し吸い。
「じゃーあした」
明日は明日、こいつは12時まで起きないだろう。
ハンモックの中再びシオンを聴きだした。
深い深い理解は今は少し遠い。
翌朝、ボートを海まで押した。手の皮が切れるかと思うほど重かった。エンジンをかけ出発。
途中で浮きを外す。
ウミガメはどこかにいる、先頭に立ちひたすら海の影を眺めた。
ウミガメを発見
「飛び込んで捕まえていいの?」
確認を取る。
俺は躊躇なく海に飛び込んだ。
亀の甲羅をギュッと抱きしめる。
もがく亀の頭を水面に出してやり腹を撫でる。
亀はすぐに落ち着いた。
しばらくウミガメと一緒に泳ぐ、甲羅を抱え水の中に亀を誘うと
凄い勢いで進みだした。
ドンドンと潜っていく、
やべーマジで竜宮城に行っちゃうよっと思った。
亀の体をコントロールして水面に連れてって貰う。
やべーまじでウミガメがこんなに可愛いなんて知らなかった!
落ち着いてっと思うと亀は落ち着いてくれる。
ガイドは俺を見て笑ってる。
いい仕事してるよっおまえ、そんなこと思った。
亀を放してやると静かに海の中へ消えていった。
ボートは海を走る。
もう探さなくてもウミガメたちがウロウロしている。
飛び込む抱きしめる、そんなことを何度か繰り返した。
ウミガメかーっまた会いたいなって思ったら。
この綺麗なマスンテの海は汚せない。
タバコのフィルターを持ち帰る。
エコは気持ちの問題だなって思った。
触れればやっぱり繋がる、触れなきゃ分からない。
もっと繋がろう。
宿には少し知恵遅れの男が働いている。
俺はこいつが大好きだ。
静かでハンモックでいつも気持ちよさそうに寝ていて
ご飯をみんなより少し遅れて食べている。
お皿からスプーンでご飯を食べている。
猫が皿に顔を突っ込み一緒に食べている。
気にすることもなく一緒に食事していた。
自然のなかでなら知恵遅れも何もないような気がした。
俺も普通に一緒にご飯を食べる。
昨晩オランダ人のオヤジに云われた。
「ここにいるんだからおまえはリッチだよなー」
って、俺は
「俺ー貧乏だよ」なんて答えた
すると
「なぜ貧乏なんだ?何か足りないのか?」
マジで云われて思った。
全部あるな!マジで。
十分リッチだな、少し心は貧しいけど
そんなことを思い出した。
心も豊かになってきた。
すべてを置いて、今を見れば、狂った奴もいっぱいて
なんてスゲー風景なんだ。
俺も風景だ。
くだらなさの果てはあまりに美しい景色で
地球を掘り進んだら、あらっまた地球だ!
そんな感じだ。
現実逃避のバックパッカー、現実を見る。
あまりに楽しい。狂わしい。
もったいないから
これからは現実をもっと感じよう。
遊ぼう。